okuzawatsの日記

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「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」を読みました

「iOS開発におけるパターンによるオートマティズム」(木下(2011))を再読しました。

この本に始めて出会ったのは何年前でしょうか。言及されることの少ない本ですが、自分は折りに触れて読み返しています。といっても、読み返すのはObjective-Cで書かれたサンプルコードではなく、「パターンとは何か」と銘打たれた短い章です。

パターンとは何でしょうか。それは短いコードの集合で、汎用的なものではなく、サンプルとして示されるものであると本書は言います。

何故か。

汎用的なパターンはフレームワークであり、それはプラットフォームが提供するものである、フレームワークの上に同じ目的を持つフレームワークを構築してはならない、と説かれています。また、そのような汎用的なパターン(フレームワーク)は、できること、できないことが決まってしまい、仕様の改変に耐えられるものではないだろうとも説かれています。

本書で提供されているパターンは、フレームワークの上に正しいコードを書き、さまざまな機能の追加に耐えられる枠組みを作り、維持することが目的です。これは、アプリ開発のチュートリアルを終えた人が、本格的なアプリ開発に進むために必要なものであるとも書かれています(それはまた、私が昨年執筆した著作で試みたことでもあります)。

前述のとおり、本書のサンプルコードはObjective-Cで書かれており、また10年以上の時を経ていることを考えると、2022年現在では実用的なものではないのかもしれません。一方で、アプリケーションを実装する上でパターンを用いるとはどういうことなのか、パターンに対するメタ認知を養うことができるという意味で、本書の本質的な価値は今も失われていないとも思います。

Reference

  1. 木下誠, iOS開発におけるパターンによるオートマティズム, 2011, 株式会社ビー・エヌ・エヌ新社

#Design #Reading

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茨城県つくば市在住のソフトウェアエンジニアです。専門領域はAndroidアプリ開発で、特にアーキテクチャに興味があります。某社でAndroidアプリ開発のテックリードをしています。

Jetpack ComposeによるAndroid MVVMアーキテクチャ入門の著者です。

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