【書評】「女子大生会計士の事件簿」を全巻一気読みした感想 / これから会計の勉強を始める人にオススメ!

監査法人における公認会計士の活躍を描いた小説「女子大生会計士の事件簿」シリーズを全巻一気読みしましたので、感想を書いておきます。この「女子大生会計士」シリーズは全部で7巻が出版されるとともに、ドラマ化およびマンガ化(コミックチャージとヤングジャンプで合計2回)もされた、人気の作品になっています。会計について勉強を始めたい!という方にオススメです!

「女子大生会計士の事件簿」シリーズ

「女子大生会計士の事件簿」シリーズは、資格試験の予備校TACの発光しているフリーペーパー「TAC NEWS」で連載されていた小説です。公認会計士と税理士の資格を持ち、東京糸井重里事務所のCFO(最高財務責任者)も勤めている山田真哉氏が書いています。

山田真哉氏は、著書「さおだけ屋はなぜ潰れないのか?」「食い逃げされてもバイトは雇うな」が有名ですね。

「女子大生会計士の事件簿」を読んだ感想

「女子大生会計士の事件簿」のストーリーはこんな感じです。

主人公は藤原萌実。史上最年少で公認会計士に合格し、大手監査法人に勤務している。同時に大学生でもあるが、それはあまりストーリーに関係してこない。頭脳明晰、容姿端麗。時に強引に、時に頭脳的に、監査先の企業の粉飾などを暴いていく。一般の投資家が損失を被ることを嫌い、企業の粉飾に対して強い憤りを持っている。

基本的には一話完結で、一巻ごとに数話のエピソードが収録されています。各エピソードでは、公認会計士の業務に関連したテーマがひとつ取り上げられており、ストーリーを楽しみながら知識を得られるという寸法です。それぞれの巻末には用語集も付いています。

例えば、女子大生会計士の事件簿の第一巻「DX.1 ベンチャーの王子様」では、以下のようなエピソードが収録されています。

  1. 北アルプス絵はがき事件 簿外入金・架空出金の話
  2. 株と法律と恋愛相談事件 債務保証・商法の話
  3. 桜の頃、サクラ工場、さくら吹雪事件 未収入金・未払金の話
  4. かぐや姫を追いかけて事件 固定資産の話
  5. 美味しいたこ焼き事件 売掛金の話
  6. 死那葉草の草原事件 土地の評価の話
  7. ベンチャーの王子様事件 SPC(特別目的会社)の話

一話ごとにひとつのテーマが取り上げられていて、それに関する事件を追いながら理解を深められます。ストーリーも面白いので、さくさくと読み進められて良い感じです。脚注や巻末の用語集を合わせて読むと、会計関係の語彙が増えて良いのではないでしょうか。

扱っている知識のレベルとしては、わりと初歩的なものが多いと思います。それなりの知識を持っている人には、新たに学ぶことがなくて物足りないかもしれませんが、初心者にはかえって読みやすいでしょう。あんまり固い内容だとストーリーに入り込めなくなってしまうので、これくらいのバランスが適当なのではないでしょうか。

特に勉強になったのは、企業側がどのように粉飾して、監査法人がどのように見抜くのかということでした。ここらへんの知識はあまりなかったので、多いに参考になりました(知識を悪用するつもりはないので安心してくださいね!)。株を買う時など、財務諸表の分析にますます力が入りそうです。

小説を楽しみながら会計の知識が身に付くので、これから会計の勉強を始めよう!という人にはオススメですね!

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