「ハルロック」第1巻を読んだ感想

現在、講談社のモーニングで連載されている「ハルロック」の単行本第1巻が面白かったので、感想文を書いてみます。

この漫画は、主人公の向坂晴(さきさかはる、通称「はるちゃん」)という女の子が趣味の電子工作で何か色々やる物語です。このブログでもしばしば取り上げているRaspberry Pi(ラズベリーパイ)が作品の中で出てきたりして、なかなか興味を引かれますです。Raspberry Piに興味はなくても、漫画は漫画で面白いです。さすがはモーニングに連載されている作品です。

ハルロックの作者、西餅先生

本作の作者は、西餅という方です。「前職を退職し専業主婦になってからは毎日暇をもてあまし、「このままでは駄目になる」と思って漫画を描き始めた」(Wikipediaより引用)とのこと。2012年から2013年にかけて、ハルロックと同様、モーニングにおいて「犬神もっこす」という作品を連載していたようです。

西餅にとって、犬神もっこすに続く2作目の連載となるハルロック。本作については、以下のような経緯でアイデアが浮かんだとのこと。電子工作については、あまり詳しくはなかったようです。

連載の案を練ってたころ「女の子とメカの組み合わせ」「理系の女子」をテーマにしたいとぼんやり考えていました。
でも、それではあまりにも漠然としていて、どうしようかな…と思っていたところ、IT関係の仕事をしている夫に突然「電子工作は?」と言われまして。
(中略)
私にとって電子工作はあまりになじみがない世界だったので、その時は聞き流していたんです。
ですが、夫の同僚で「電子工作については何を聞いても間違いない」というようなすごい方が力を貸してくださるということになりまして…彼はハードウェアはもちろん、あらゆるジャンルについて博識な方で、発酵物とか、漆とか…、なんでも「作る」に関わることを極めていて、究極のリア充というか…。
それで、その方がアドバイザーとしてサポートしてくださることになって、とりあえず読み切りを一本書くことになりました。
(出典:Make: Japan | 「Makerは究極のリア充。見ているだけでおもしろい」電子工作漫画「ハルロック」著者 西餅さんインタビュー

ハルロックとRaspberry Pi

ハルロックの第1巻では、Raspberry Piを使って3個の作品を作っています(他にもひとつだけ、Raspberry Piの名前が出てくる場所があります。暇な人は頑張って探してみよう!)。ハルロックがどのような漫画なのかが良くわかると思いますので、Raspberry Piを使った3個の作品に関するワンシーンについて解説してみます。

はるちゃん、入院中のおばさんを励ますマシンを開発

ハルロック
(ハルロック第1巻、西餅、講談社、p.53)

秋葉原で知り合った電子工作に興味を持つ小学生(うに先輩)のおばあさんが入院していることを知ったはるちゃん。入院をきっかけに「死にたい」を連呼するようになったおばあさんを励ますために、人工知能(?)搭載の熊のぬいぐるみを開発する。このぬいぐるみのエンジンにRaspberry Piを採用。

Raspberry Piを搭載した熊のぬいぐるみは、順調におばあさんを励ますことに成功!しかしながら、会話パターンの分析が不十分だったこと起因するバグにより、おばあさんにネガティブな言葉を投げ続ける事案が発生。熊に腹を立てたおばあさんが逆にリハビリに力を入れ始め、見事に問題を解決!やったね、はるちゃん!

はるちゃん、家の中にわいたゴキブリを発見するマシンを開発

ハルロック
(ハルロック第1巻、西餅、講談社、p.89)

ついうっかりお母さんを傷つけてしまったはるちゃん。せめてものお詫びとして、お母さんの欲しいものを何でも電子工作で作ることを約束する。近所に定食屋さんができてから増えたゴキブリに悩むお母さんは、ゴキブリ退治のできるマシンの開発をはるちゃんに依頼し、開発が始まる。

はるちゃんとうに先輩は、Raspberry Piにカメラモジュールを接続し部屋の中を監視、画像処理してゴキブリを認識し、警報音を発するマシンを開発した。このマシンを起動し、ゴキブリを発見することに大成功!しかしながら、ゴキブリの動きは思いのほか速く、警報音が発された後に現場に向かっても、既にゴキブリの姿はない。かくして、このマシンは家の中にたくさんのゴキブリが存在することを可視化するだけのマシンとなってしまう…。

はるちゃん、世界中の「ぼっち」を可視化するマシンを開発

ハルロック
(ハルロック第1巻、西餅、講談社、p.110)

はるちゃんの大学の友人である小松さんは、飲み会で「ぼっち」になってしまうことに悩む年頃の女の子。はるちゃんは小松さんの悩みを聞き一念発起、Raspberry PiでTwitterをクロールし、世界中の「ぼっち」を可視化するツール(ぼっち・ザ・LED)の開発に大成功!

このことがきっかけになって小松さんとの距離がグッと縮まったはるちゃん。ぼっち・ザ・LEDの仕組みを聞かれて大暴走!やったね、はるちゃん!

「ハルロック」第1巻を読んだ感想

ハルロックはこういった感じの漫画なわけですが、伝わったでしょうか…。

かのモーニングに連載されている作品ですので、電子工作を抜きにしても面白いです。本書をきっかけに電子工作に「目覚め」、この道を一緒に歩いてくれる人が増えるといいなと思います。

続きを書きました。

「ハルロック」第2巻を読んだ感想 | Androidアプリ開発@つくばの日記

ハルロックを全巻まとめ読みした感想も書きました。

ハルロックを全巻まとめて読んだ感想わよ〜! | Androidアプリ開発@つくばの日記

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