茨城県つくば市でモバイルアプリ(iPhone、Android)のプログラミングをする日記です。あとWordPress、Raspberry Pi、Arduinoなど。

モバイルプログラミング@つくば

ハルロックを全巻まとめて読んだ感想

投稿日:2015年11月25日 更新日:

こんばんは、okuzawatsです。
ハルロックは一番好きな漫画のひとつです。

ハルロックの連載が終わって半年。
ハルロックの単行本を再び一気読みしましたので、あらためて感想を書いてみます!
改めて思いますが、単行本4巻までで終わったのがもったいない名作ですね〜。

ハルロックのざっくりとした紹介

このハルロックというマンガは、主人公の向坂晴(さきさかはる、通称「はるちゃん」)という女の子が趣味の電子工作で色々やっていく一話完結の物語です。
他に「六君(ロックン、真下六祐)」という男子高校生がサブの主人公として存在して、ふたり合わせて「ハル・ロック」というタイトルです。

晴ちゃんが趣味の電子工作を使っていろいろなことを頑張っていく、六君は晴ちゃんに憧れているので一緒に頑張る、という感じで物語が進展します。
このブログでもしばしば取り上げているRaspberry Pi(ラズベリーパイ)やArduino(アルデュイーノ)が作品の中で出てきて、楽しい使われ方をするのが良いです。

ハルロック、1巻を読んだ感想

ハルロックの第1巻では、Raspberry Piを使って3個の作品を作っています(他にもひとつだけ、Raspberry Piの名前が出てくる場所があります。暇な人は頑張って探してみよう!)。
ハルロックがどのような漫画なのかが良くわかると思いますので、Raspberry Piを使った3個の作品に関するワンシーンについて解説してみます。

はるちゃん、入院中のおばさんを励ますマシンを開発

ハルロック

(ハルロック第1巻、西餅、講談社、p.53)

秋葉原で知り合った電子工作に興味を持つ小学生(うに先輩)のおばあさんが入院していることを知ったはるちゃん。
入院をきっかけに「死にたい」を連呼するようになったおばあさんを励ますために、人工知能(?)搭載の熊のぬいぐるみを開発する。
このぬいぐるみのエンジンにRaspberry Piを採用。

Raspberry Piを搭載した熊のぬいぐるみは、順調におばあさんを励ますことに成功!
しかしながら、会話パターンの分析が不十分だったこと起因するバグにより、おばあさんにネガティブな言葉を投げ続ける事案が発生。
熊に腹を立てたおばあさんが逆にリハビリに力を入れ始め、見事に問題を解決!

やったね、はるちゃん!

はるちゃん、家の中にわいたゴキブリを発見するマシンを開発

ハルロック

(ハルロック第1巻、西餅、講談社、p.89)

ついうっかりお母さんを傷つけてしまったはるちゃん。
せめてものお詫びとして、お母さんの欲しいものを何でも電子工作で作ることを約束する。
近所に定食屋さんができてから増えたゴキブリに悩むお母さんは、ゴキブリ退治のできるマシンの開発をはるちゃんに依頼し、開発が始まる。

はるちゃんとうに先輩は、Raspberry Piにカメラモジュールを接続し部屋の中を監視、画像処理してゴキブリを認識し、警報音を発するマシンを開発した。
このマシンを起動し、ゴキブリを発見することに大成功!
しかしながら、ゴキブリの動きは思いのほか速く、警報音が発された後に現場に向かっても、既にゴキブリの姿はない。
かくして、このマシンは家の中にたくさんのゴキブリが存在することを可視化するだけのマシンとなってしまう…。

はるちゃん、世界中の「ぼっち」を可視化するマシンを開発

ハルロック

(ハルロック第1巻、西餅、講談社、p.110)

はるちゃんの大学の友人である小松さんは、飲み会で「ぼっち」になってしまうことに悩む年頃の女の子。
はるちゃんは小松さんの悩みを聞き一念発起、Raspberry PiでTwitterをクロールし、世界中の「ぼっち」を可視化するツール(ぼっち・ザ・LED)の開発に大成功!

このことがきっかけになって小松さんとの距離がグッと縮まったはるちゃん。
ぼっち・ザ・LEDの仕組みを聞かれて大暴走!

やったね、はるちゃん!

ハルロック、2巻を読んだ感想

ハルロックの2巻では、晴ちゃんと六君が電子工作を通じて人間的な成長をとげる様子が描かれています。

ハルロック第2巻のあらすじはこうです。

  • 電子工作を人の役に立てることに興味を持ち始めたはるちゃん。近所の人の悩みを電子工作で解決するということを始める。
  • はるちゃんのことが好きだったことから電子工作に興味を持ち始めたロク君。だんだんと主体的に電子工作と向き合うようになる。
  • 電子工作で何かを作るということにしか興味がなかったはるちゃんと、主体性がなくそのことに悩みつつも自分が何に興味があるのかわからなかったロク君のふたりは、電子工作を通じて成長していく感じです。
  • ちなみに、第2巻に収録されている「猫ツイッター」は、日経Linuxでも取り上げられました。

ハルロック2

(出典:ハルロック(第2巻)、西餅、講談社)

電子工作が好きすぎて奇異な目で見られることを悩む晴ちゃん。
電子工作がもっと普及すれば自分が奇異な目で見られることもなくなるのではないかと考え、身近な人たちの悩みを電子工作で解決していこうと思い立ちます。

電子工作をつうじて、友人の恋愛を手助けしたり、隣人のペットの世話を手助けしたり、野球の練習を手助けしたりします。
晴ちゃんは、その過程で、電子工作で人を助けることに喜びを見いだすようになっていきます。

ハルロック2

(出典:ハルロック(第2巻)、西餅、講談社)

一方の六君は、「空っぽな自分」に悩んでいます。
自分が何に興味を持っているのか悩みながらも、だんだんと電子工作に引き寄せられていきます。

始めは晴ちゃんに引っ張られる形で電子工作を始めた六君も、だんだんと主体的に電子工作と向き合うようになります。
電子工作をつうじて人を助けたことによって、自分と社会とが「つながった」ように感じ、電子工作に強い興味を持つようになります。

「電子工作で何かを作る」ということにしか興味がなかった晴ちゃんは電子工作で人助けすることに関心を持つようになり、主体性が無いことに悩んでいた六君も電子工作をつうじて社会とつながることに喜びを感じるようになりました。

ハルロック、3巻を読んだ感想

ハルロックの3巻、まず表紙のはるちゃんが超かわいいですね!
ハルロックの3巻では、はるちゃんが展示会に作品を出展したことを経て、起業へと向かう様子が描写されております。

ハルロック

「テクノロジー系DIYのお祭り」、Maker Faireに出展して、「猫ツイッター」を売ることになったはるちゃん。
関係者の協力のもと、猫ツイッターを100個ほど売り切りました。

ハルロック

Maker Faireでの成功体験を通じて、はるちゃんは自分の作品を買ってくれる人がいるということに心を動かされます。
誰かがお金を出してくれるということは、誰かがそれに価値を認めてくれたということで、嬉しいものですよね。

ハルロック

Maker Faireで猫ツイッターが好評をはくし、たくさんの問い合わせが来ました。
そのため、猫ツイッターを大量生産し、その儲けを元手に起業するような流れになった感じです。

p>ハルロック、この巻では登場人物が深い悩みを抱えたり、悩みを乗り越えて人生を前に進めていく感があって、その感じが非常に良いです。

今のところ、はるちゃんが起業する流れですが、はるちゃんは色々と悩んだり、それを乗り越えたりしながら自分の道を歩いていくと思われます。
そういった様子を眺めながら、わたくしも自分の身を翻って考えたりして、個人的にはすごく考えさせられる感じです。

ハルロック、4巻を読んだ感想

ハルロックは4巻が最終巻です。
4巻のあらすじはこんな感じです。

  • Maker Faireで発売した猫ツイッター(3巻で出ていたやつ)がそこそこ売れたので、猫ツイッターの収益をもとに起業したらどうか? と言われて悩む晴ちゃん。
  • そして「自分が本当にやりたいことは何か?」ということを考え始める。そして、電子工作で人を喜ばせたい!でも失敗は怖い!とさらに悩む。
  • 最終的に、「好きな事を仕事にできる可能性に賭けてみたい」と起業を決意し、六君、うに君、学校の先生などを巻き込んで起業する。
  • 「DMM.make AKIBA」(注:秋葉原に実在する大規模なファブラボ)にオフィスを借りてプロトタイプの開発を頑張る。
  • 資金がないのでクラウドファンディングで資金を調達する。小学生のうに君を看板にすることにより話題性を作り、テレビで紹介されたこともあって資金調達に成功する。
  • なんとか試作を完了して、なんやかんやで製品化にこぎつける。家電量販店に売り場が設けられるなど、製品はそこそこの成功をみる。
  • 晴ちゃんはドイツへ、六君はアメリカへ視察の旅に出て「俺達の旅はまだ始まったばかりだ!」みたいな感じで終わる(最終回)。

ハルロックの第4巻を読んで改めて思ったのは、ハルロックというのは、電子工作を大きなテーマに取り上げているけど、主人公の晴ちゃんと晴ちゃんを取り巻く人たちの成長を描いた青春マンガなんだなということです。

わたくしなりにハルロックを総括すると、晴ちゃんは大学生、六君は高校生という共に多感な時期に、色々な人たちと交わりながら視野を広げ、社会における自己の立ち位置を確立していく過程を描いたマンガということになります。
これを一言で言い表すとすれば「青春」なのであると、小生は愚考するわけです。

自己の立ち位置を確立した先にあったことが、晴ちゃんの場合は「電子工作をつうじて社会を楽しく、便利にすること」でした。
起業というのはそのための手段にすぎませんが、設立された会社というのは、その「立ち位置」の物理的な足場であるし、居場所なのだなあと思います。

志を同じくする仲間とそういった居場所が作れることが素敵なことですし、何より自己の立ち位置が確立できるということは凄いことです。
なかなか、自己の立ち位置を確立するのは難しいし、それができる人も少ないです。

自己の立ち位置はどこか?
ということをいまだ考え続けているわたくし、または自己を確立すべき青春を無為に過ごしてしまったわたくしとしては、ハルロックは眩しすぎる「青春マンガ」であり、それ故に強く惹かれていたんだなと、最終巻を読み終えて思う次第です。

ハルロック、4巻で終わってしまったのがとても残念ですが、大好きなマンガのひとつです!
皆さん、ぜひ読んでみてください〜!

-読書感想文

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