歴史嫌いに読んでもらいたい、世界史の成績1でも読めた歴史マンガと歴史小説の名作5個はこれだ!

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高校の世界史で成績1をとったことがあります。高校2年の頃だったと思いますが、どうしても世界史に興味が持てず、2学期の試験で100点満点中6点をとり、成績1を見事に獲得したものです。我が人生の汚点として、成績1は煌煌と輝いています。

そんな感じで歴史嫌いだったわたくしでも楽しんで読めて、歴史って面白いかも?と思うきっかけになった、歴史物のマンガと小説を紹介していきたいと思います!歴史嫌いの人にこそ、読んで欲しい作品です。

注意:この記事では一部ネタバレがあります!

封神演義(藤崎竜)

封神演義 1 (集英社文庫 ふ 26-7)

封神演義は、古代中国における殷から周への移行期(殷周革命)を題材にした「神怪小説」です。

『封神演義』(ほうしんえんぎ)は、中国明代に成立した神怪小説。『商周演義』、『封神伝』、『封神榜』、『封神榜演義』ともいう。史実の商周易姓革命を舞台に、仙人や道士、妖怪が人界と仙界を二分して大戦争を繰り広げるスケールの大きい作品である。文学作品としての評価は高くないが、中国大衆の宗教文化・民間信仰に大きな影響を与えたとされる。著者(編者)は一般に許仲琳とされることが多いが、定説はない。

出典:封神演義 – Wikipedia

この封神演義を藤崎竜がコミカライズしたのが、わたくしのオススメする「藤崎竜版封神演義」です!1996年から2000年にかけて少年ジャンプで連載されていました。少年マンガで描けるギリギリのセクシーな描写が人気だったと記憶しています。コメディタッチを基調としつつ、圧政に苦しむ民衆や革命に湧く民衆の喜怒哀楽が表現された名作です!

この作品の中心は殷周革命ですが、その背後で暗躍する、「歴史の道しるべ」と呼ばれる正体不明の生物との戦いがクライマックスです!この「歴史の道しるべ」、自分の理想の歴史を作ろうと、何度も世界を作っては壊している悪い奴です。この「歴史の道しるべ」との戦いを通じて、「歴史とは何ぞや…」と考えることになるかどうかはわかりませんが、作品として面白いので読み応えバツグンです!

正直、歴史の勉強にはほとんどなりませんが、古代中国とはこういう感じだったのかとか、昔の王様は悪いことをしていたのだなとか、そういうったレベルで歴史に親しめて良いのではないでしょうか?

三国志(北方謙三)

三国志 1 (バンブーコミックス)

故事成語の由来となったエピソードが多くあったりするので、三国志は教養として読んでおきたい作品だと思います。

しかしながら!三国志を教養として読むのはもったいないです!純粋に娯楽小説として読むのが本道であり、三国志を読んで得られる故事成語に関する知識や教訓などは二の次、三の次です。壮大なスケールで描かれる物語…とは、まさに三国志のためにある言葉であり、百ある甘そうな話なら一度は触れてみたいところです。

三国志と言えば吉川英治版の三国志(小説)や、横山光輝版の三国志(マンガ)が有名ですが、わたくしとしては北方謙三版を推したいと思います!

正史の『三国志』を原典としており、ストーリーの大綱は万世一系思想と易姓革命思想の対決を根幹としている。
基本的な展開・人物描写は正史に準拠しながらも、適宜に独特のストーリー解釈を施すことで、歴史的リアリティよりも人物描写そのものに重きを置いた骨太な描写が特色。加えて『三国志演義』に見られるファンタジー色の強い描写(幻術・妖術など)や史書からの引用等は排除されている。
節ごとの主要人物の一人称視点でストーリーが展開しており、主に劉備、関羽、張飛、諸葛亮、曹操、曹丕、司馬懿、孫堅、孫策、周瑜、陸遜、呂布、袁紹、張衛、馬超からの視点が描かれる。
吉川英治の『三国志』同様、諸葛亮の死をもって本作は完結している。

出典:三国志 (北方謙三) – Wikipedia

吉川三国志よりも北方三国志を推す理由。それは、登場する人物やエピソードがいちいち男臭くて良い、という点です!

わたくしが北方三国志の魅力をアレコレ言葉で説明するよりも、北方三国志の名言を読んでいただくのが早いでしょう。北方三国志の名言を集めたブログから引用していきます。

「ならば、去れ。私は、賊になるつもりはない。男には、命を捨てても守らなければならないものがある。それが信義だ、と私は思っている」

(一の巻 馬群より劉備の台詞)

「夏侯淵、この戦の限界はどこだと思っている?」
「それは」 
「死ぬる時が、私は私の限界だと思っている。それまで、地を這っても闘う。今度だけは、力を出し尽くす。いや、力以上のものを出さねばならん。疲れて倒れる兵は、その場で殺せ。死するか闘うか。道は二つだけだ」

(二の巻 降旗より)

「袁術と、絶縁する」
静かに孫策は言った。
「これまで送っていた兵糧も、もう送らぬ。逆臣に送るひと粒の米もない。張昭の言葉は、私の心を動かした。まさしく、袁術は逆臣以外のなにものでもない」
ついに、あの袁術から独立したのだ、と孫策は思った。
夢にまで見てきたことだった。決めてしまうと、当たり前のことだという気しかしなかった。この孫家が、他家の下風に立っていいはずがないのだ。

(三の巻 原野駈ける生きものより)

どうでしょうか!!?これらのセリフに感じるところがあれば、是非読んでみてください!歴史のお勉強としてはさして得るところがないかもしれませんが、三国志というのは三国が戦っていたのだなあというくらいの理解は得られると思います!

忍法帖シリーズ(山田風太郎)

Jカップ学園忍法帖〈1〉―BOIN SAGA

山田風太郎の忍法帖シリーズは、江戸時代を中心とした歴史物?というよりは忍者物の時代小説です!奇想天外な忍法を駆使して戦う小説で、エロス描写も多々あり、飽きさせることのない作品です!

山田風太郎以前にも忍者や忍術を扱った作品は無数にあったが、風太郎が作りだした「忍法」はそれらとは一線を画すものだった。すなわち、従来の単純な技術ではない超能力的な特殊能力「忍法」とそれを駆使して個性とする忍者たちである。現在ではポピュラーな能力バトルモノの原点の一つが山風の忍法帖シリーズであると言える。

また、いくつかの陣営に別れたキャラクター達の個人戦をメインとして物語が進んで行くという形式もこの忍法帖シリーズが起源である。

漫画やライトノベルにおける一大ジャンルであるバトルモノは、山田風太郎がいなかったら存在しなかったかもしれない。

出典:山田風太郎とは (ヤマダフウタロウとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

このように、文学史(?)に残る作品であり、読んでないのはもったいないので未読の方は是非読みましょう!

忍者の対決が色々あって面白いんですが、エロス的な忍法が多く採用されていることも忍法帖シリーズのひとつの特徴となっています。エロを使って戦います。もはや戦いだかなんだかわからないんですが、面白いので大丈夫です。

例を挙げていくと、「子宮に毒針を仕込んで挿入されてきた陰茎に刺す」「女体の舐めた箇所を敏感にする」あたりは序の口で、「犯した女に精神が乗り移る」「くノ一が隠している情報を下の口に喋らせる」「犯した女に陰茎を移してふたなりにし、自分は女になる」など、半世紀以上経った現代でも誰も追いついていないような奇想天外なエロ忍法が様々に登場する。

出典:山田風太郎とは (ヤマダフウタロウとは) [単語記事] – ニコニコ大百科

忍法帖シリーズは、甲賀忍法帖、伊賀忍法帖など、多くのシリーズが刊行されています。代表的なのは、甲賀忍法帖柳生忍法帖魔界転生あたりでしょうか。まだ読んだことが無ければ、この辺りから読み始めることをオススメします!

映像化された忍法帖シリーズも多く、有名なところでは、佐藤浩市や窪塚洋介の出演している魔界転生、由美かおるや京本政樹の出演しているかげろう忍法帖、エロス描写の多いくノ一忍法帖など、数多くの作品が作られています。

コミカライズ版は、せがわまさきが精力的に行っており、甲賀忍法帖のコミカライズ版「バジリスク」、柳生忍法帖のコミカライズ版「Y十M(ワイじゅうエム)」、魔界転生のコミカライズ版「十(ジュウ)」を始めとして、数々のコミカライズ版が作られています。

歴史についていえば、得られるのは江戸時代には忍者がいたのだなあという感慨くらいでしょうか。

沈黙の艦隊(かわぐちかいじ)

沈黙の艦隊(1) (モーニングコミックス)

かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」は、現代(近現代)を舞台にしたフィクションの作品です。主人公の海江田なる人物とその部隊が日本初の原子力潜水艦を奪って逃走するところから物語は始まります。

日本の近海で海難事故が発生した。千葉県犬吠埼沖で、海上自衛隊の潜水艦「やまなみ」がロシアの原子力潜水艦と衝突し沈没、「やまなみ」艦長の海江田四郎二等海佐以下全乗員76名の生存が絶望的という事故の報道は日本に衝撃を与える。しかし、海江田以下「やまなみ」乗員は生存していた。彼らは日米共謀により極秘に建造された原子力潜水艦「シーバット」のメンバーに選ばれ、事故は彼らを日本初の原潜に乗務させるための偽装工作であった。

アメリカ海軍所属となった日本初の原潜「シーバット」は、海江田の指揮のもと高知県足摺岬沖での試験航海に臨む。しかしその途中、海江田は突如艦内で全乗員と反乱を起こし、音響魚雷で米海軍の監視から姿をくらまし逃亡。以降、海江田を国家元首とする独立戦闘国家「やまと」を名乗る。さらに出港時「シーバット」は核弾頭を積載した可能性が高い事が発覚。

アメリカ合衆国大統領ベネットは海江田を危険な核テロリストとして抹殺を図る。海江田は天才的な操艦術と原潜の優れた性能、核兵器(の脅威)を武器に日本やアメリカやロシア、国際連合に対抗してゆくこととなる。

出典:沈黙の艦隊 – Wikipedia

沈黙の艦隊を真面目に読むと、「核テロリズム」という極めて現代的なテーマを扱っていて考察が捗りそうなのですが、潜水艦や空母が魚雷とか撃ちまくって戦っていてカッコいい!という読み方をするのが本道です。原子力潜水艦1隻で太平洋艦隊やら大西洋艦隊やらをバッタバッタと沈めて行く姿は壮観です。

もっとも、物語の後半になると艦隊同士の決戦が描かれる場面は減り、部隊が政治に移されることになります。10代の頃に沈黙の艦隊を読んだ時は、「グタグタ話してばっかりでつまらないなあ」と思ったものですが、今になって読むと艦隊決戦の無い後半も実に読み応えがあることに気付きます。

核兵器とは、安全保障とは、国連とは、世界平和とは、といった近現代史における重要なテーマに親しむことの出来る、名作といって良いのではないでしょうか。

銀河英雄伝説(田中芳樹)

銀河英雄伝説 1 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

銀河英雄伝説は、田中芳樹によるSF小説です。SF小説ですが、専制君主制と民主共和制との対決が物語の主軸として取り入れられています。

銀河系を舞台に、数多くの英雄たちによる攻防と権謀術数を、ふたりの主人公ラインハルト・フォン・ローエングラムとヤン・ウェンリーを軸に描くスペースオペラ。道具立てはSF的だが「後世の歴史家による記述」という体裁を取っており、文体はむしろ歴史小説に近く、アニメ版においても歴史教科書に載っている写真のような描写が幾つも見受けられる。

出典:銀河英雄伝説 – Wikipedia

現代日本は民主主義で成り立っていますが、歴史を振り返れば、立憲君主制だか専制君主制だか絶対君主制だか良くわかりませんが、力によって支配を確立した支配者というものがいた時代の方が長いわけです。現代に生きる私たちは、ともすると民主主義がいかに得難いものであったか?忘れがちです。そのため、学校で世界史を習う時に「昔のことなんてどうでもいいよ」と思ってテストで6点をとって成績1をつけられたりします。

銀河英雄伝説の物語は、もちろん架空のものです。しかし、架空であるからこそ、政治体制というものについて興味を持ち、理解を深めるきっかけになるのでは?とわたくしは愚考します。

もちろん、物語それ自体が面白いので、「面白いなあ」と思いながら読むのが本道です。文庫版は本編全10巻、外伝全5巻あるので夜を徹して読みましょう。

アニメ版や、道原かつみによるコミカライズ版もあります。

本日現在、封神演義の藤崎竜によるコミカライズ版もジャンプで連載されていて、コミックスは1巻まで発売されています。

まとめ

高校の世界史で成績1をおさめたわたくしがオススメする歴史物のマンガと小説の名作を紹介してみました。歴史が嫌いな人でも読めますし、何より楽しいから読んで欲しい!と思います。どの作品も大作なので、覚悟を決めて読んでくださいね!

もっと歴史マンガを読みたい!という方は、「書店員推薦!おすすめ歴史漫画15選【歴史漫画年表つき】」の記事にある歴史マンガ年表を参考にして、読みたい作品を探して行くのがオススメです!

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