「インベスターZ」第2巻を読んだ感想

モーニングにおいて連載中のインベスターZの第2巻を読んだ感想を書いていきます。

インベスターZの第1巻の感想はこちら。

「インベスターZ」第1巻を読んだ感想 | Androidアプリ開発@つくばの日記

「インベスターZ」第2巻のあらすじ

インベスターZの2巻では、以下のような感じでストーリーが展開します。

  • (前巻で買った)ゲーキチ株を持ち続けてゲーキチを応援したいという財前に対し、先輩は「我々が守るのは投資先ではなく、道塾学園である。自分の感情を捨て、投資の法則に身を委ねよ(意訳)」と怒られる。つまり、企業の応援とかそういうことはどうでも良く、利益をあげることが全てであるということです。
  • 先輩からゲーキチ株を売れと言われるも、ゲーキチ株は上がると信じて持ち続ける財前。ゲーキチ株の含み益が13%まで上昇するも、次の日は9%安。こういった場合、投資の初心者は塩漬けにしてしまうことが多いが、財前は塩漬けにすることなく利益を確定。「100点満点ではないが合格」という評価を受ける。
  • ゲーキチ株を利益確定できたことでラーメンをおごってやると街に連れだされる財前*1。ラーメンをおごってもらうはずが、何故か自腹でクソつまらない映画を観させられて怒り心頭に発する。
  • クソつまらない映画を観させるのは投資部の伝統であり、損切りのできる人間かどうかを見極める、または損切りの大切さを教えるためのものであった。
  • ゲーキチ株で味をしめた財前。人気ブログの受け売りで株を買おうとするも、先輩にバレる。「投資について勉強してこい」と言われたり、「投資は勉強するな」と言われたりして右往左往する。この矛盾を解き明かすまで、投資部の部室には出入り禁止となる。
  • 財前、「投資の勉強とは、正解を知ることではない。問題を作り、その問題を誰よりも先に解くこと。投資に大切なことは、未来を予測する力である」と看破する。つまり、人々を幸福にするためにはどうすれば良いか? その答えを自分で見つけ、そのための努力をしている企業を探し出すことである。

「インベスターZ」第2巻を読んで勉強になったこと

過去は忘れる!これが投資家であるための絶対条件だ

株価は予測に対して形成されるものです。予測はあくまで予測であり、現実とは異なります。また、予測は往々にして誤りを含むものです。正確な予測が不可能である以上、予測を誤る可能性があることを十分に認識し、過去の(誤った)判断に拘ることなく、合理的に資産を動かしたいものです。

俺達若者は夢中になれるものにしか興味が持てない。楽しくなければ続けられない

第1巻の感想文においてわたくしは、投資部が年金運用のようなスタイルではなく、デイトレードやスイングトレードのようなスタイルであることについて疑問を呈しました。その疑問に対する答えがここらへんの話になるようです。

曰く、「年金運用のようなスタイルよりも、ヘッジファンドのような絶対収益を追求するスタイルの方が面白い。若者である投資部の面々は、夢中になれることしか続けられない。そのため、ヘッジファンドのようにエキサイティングなスタイルを取り入れるのが正解である」とのこと。

これはアラサーであるわたくしにとっても無縁の話ではありません。人間、興味が持てないことを続けるのは苦痛なものです。投資のスタイルはひとつだけではありません。自分が興味を持てる、あるいは自分に合ったスタイルを持つということは大切なことであると思います。

「インベスターZ」第2巻を読んだ感想

インベスターZの第2巻では、物語にからめてプロスペクト理論の説明がなされてたり(映画館のくだり)、「投資とはかくあるべき」のような話が出てきて面白いです。こういうのを描かせると、さすが三田紀房であるなあと思います。

また、人類が抱えている課題とその解決策を想像してその課題を解決するための努力をしている企業を探すこと、良い株ではなくてクソ株を探してその中から将来的に状況が好転しそうな企業を探すこと、のような話は、わたくしの好きな長期投資的視点から見て、参考になる指摘だと思います。

ただ、こういう投資スタイルと、投資部が得意としているスイングトレードとはイマイチ親和性が無いような気がします。そのへんを突っ込んでも仕方ないのかもしれませんが、どうしてもそこだけは気になってしまいます。そういった細かい点を除けば、インベスターZはますます面白くなってきたところなので、とてもお勧めできるマンガですね。

続きはこちら。

「インベスターZ」第3巻を読んだ感想 | Androidアプリ開発@つくばの日記

*1:1巻では「投資部の部室を出たら他人と思え」、と言われていたのですが、良いのでしょうか。

シェアしてもらえるとうれしいです。゚(´っωc`)゚。