「王様達のヴァイキング」第1巻を読んだ感想

ビッグコミックスピリッツで連載中の「王様達のヴァイキング」第1巻を読んだ感想を書きます。天才的なハッカーとそれに投資するエンジェル投資家の話です。プログラムをテーマに取り上げたマンガは珍しいし、それにエンジェル投資家を組み合わせたのも良いですね。

注:エンジェル投資家とは、個人的に創業期のベンチャー企業に資金を提供する人を指します。

テーマが物珍しいだけでなく、疾走感と緊張感があふれる素晴らしいマンガでした。今まで知らなかったのがもったいないです。Wikipediaによれば、王様達のヴァイキングは、「第18回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品」「マンガ大賞2015 第9位」になっているマンガとのことです。

「王様達のヴァイキング」第1巻のあらすじ

王様達のヴァイキングの第1巻のあらすじはこんな感じです。

  • 天才ハッカー・是枝一希が金融機関を次々とハッキングしているのことを、エンジェル投資家・坂井大輔の投資先のチームが突き止める。坂井が是枝を説得して自分のチームに加える。
  • 社会にあんまり適合できていない感じの是枝に、坂井はテキ屋みたいな商売をさせることにする。「自分が何をしたいのか」良くわかっていない是枝に、自分の欲望を気付かせるため。是枝は、友人の実家がやっている工場の製品「雷おこし」を売ることにするも、あんまり上手くいかない。(注:是枝は浅草の近くにある廃業したレンタルビデオ店に住んでいました)

是枝に必要なのは、自分を知ることだ。
好きなものを自分の手で売れば、数式では測れない自分の欲望を掴めるはずなんだ。
(中略)
その宝を探し当てられるかどうか。
あいつの人生の価値は、あいつ自身が決めるんだよ。

そんなさなか、坂井の投資先のひとつであるゲーム開発会社がクラッキングにあっていたので、是枝が助っ人に駆り出される。クラッキングを仕掛けてきたグループを逆にクラッキングすることに成功。報酬をもらう。

始めての仕事を成功させたことで、是枝は自分が何をすれば良いのか? なんとなくわかってくる。

「王様達のヴァイキング」第1巻を読んだ感想

プログラミングや投資をテーマにしているマンガは前々から探していたんですが、不覚にも今までこのマンガのことを知りませんでした。評価が高いマンガなのもうなずけるクオリティーで、1巻から6巻まで次々に読み進めてしまいました。

主人公はハッカーの是枝とエンジェル投資家の坂井ですが、テーマとしてはエンジェル投資よりもハッカーの方が中心です。是枝のPCは名機と言われたIBM製ThinkPad X41で、これにUbuntuを入れて使っているなど、ディテールも凝ってて面白いです。

第1巻では、ハッキング(クラッキング)の能力だけが異常に高く、人間としてまるで成熟していない是枝に周囲が振り回される様子が描かれています。振り回される中でも、その天才的なハッキング能力を周囲は認めざるを得ません。

しかしながら、その天才的なハッキング能力をどうやって活かしたら良いのかがわからない是枝は、クラッキングに自分の才能を使ってしまいます。坂井はそれを良しとせず、自分を知り、世界を知るよう、是枝を導いていきます。そして、是枝もそれにこたえようとしています。

そういう成長潭として「王様達のヴァイキング」を読むのも面白いですが、やはりハッキングマンガとして読むのが面白いでしょう。わたくしは影響を受けやすいので、早速ThinkPad X41にUbuntuをのせて使ってみたくなっていますし、プログラミングしたさも増しています。ハッカーでも、ましてやクラッカーでもないわたくしですが、やっぱりハッカーってかっこいいなと、思ってしまうわけです。

地味にターミナルを叩いたりエディタでプログラムを編集したりといった、地味なプログラミング作業をこれだけエキサイティングに描いているのは凄いと思いますし、実際にこれが面白いのです。プログラミングが好きな人とか、ハッカーに憧れている人は読むとすごく楽しいと思います。

王様達のヴァイキング、2巻以降の感想もまた書いていきます(書きました)。

「王様達のヴァイキング」第2巻を読んだ感想 | Androidアプリ開発@つくばの日記

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