「決してマネしないでください。」第1巻を読んだ感想

モーニングで不定期連載しているマンガ「決してマネしないでください。」の1巻を読んだので感想を書きます。「決してマネしないでください。」は、理系大学の実験サークルを舞台に、科学実験と科学史をテーマにしたコメディタッチのマンガです。

作者は、「日本人の知らない日本語」シリーズの構成と漫画を担当している蛇蔵さんです。ゲーム会社でコピーライターおよびデザイナーとして働いた後、フリーライター、イラストレーターを経て漫画家になっています。理工系のバックグラウンドに関しては不明です。

「決してマネしないでください。」第1巻のあらすじ

「決してマネしないでください。」は、毎号読み切り形式で描かれています。第1巻では、6個のエピソードが収録されています。それぞれ、科学実験をしながらその背景となる科学史を解説するスタイルです。

  • スタントマンはなぜ炎にまかれても平気なのか?
  • 人類はなぜご飯を食べる前に手を洗うのか?
  • 字も書けない青年はどうやって名医になったのか?
  • 切れた蛍光灯を灯すにはどうすればいいのか?
  • 科学者にとって最もホラーな出来事とは?
  • なぜ2月は28日しかないのか?

スタントマンはなぜ炎にまかれても平気なのか?

「決してマネしないでください。」第1話「スタントマンはなぜ炎にまかれても平気なのか?」のあらすじはこんな感じです。

  • 学食のお姉さんに恋をした学生・掛田。頑張って告白するも「僕とあなたの収束性と総和可能性をiで解析しませんか?」という口説き文句で撃沈。落ち込んでると所属する実験サークルの教授がやってきて、「大体のことは一度や二度や三度や四度失敗する。勝負はそれからだ!」みたいな雰囲気になって立ち直る。
  • 「専門的なことをウェイトレスにもわかるように説明できない時は、原理の方に問題があるのだ」(ラザフォード)ということで、学食のお姉さんを誘って、「スタントマンが火だるまになっているのはヤケドしないのか」を確かめる実験を実施する。
  • 炎が燃えるのは「酸素が燃えるもと(素)」になっているという話から、学食のお姉さんが「燃える元なのに何で酸素っていうの?」という疑問を呈する。ここから、空気の研究に関する科学史の解説が始まる。
  • アリストテレス、ヤン・フォン・ヘルモント、ジョゼフ・ブラックによる二酸化炭素の発見、ヘンリー・キャベンディッシュによる水素の発見、シェーレとプレーストリーによる酸素の発見、アントワーヌ・ラボアジエによる酸素の命名…。
  • 最後に学食のお姉さんに恋をした学生・掛田が学食のお姉さんに意味不明な誘い文句を投げつけて終わる。

「決してマネしないでください。」第1巻を読んだ感想

「決してマネしないでください。」は科学実験と科学史をテーマにした貴重なマンガなので、とても興味深く読みました。といっても固い感じではなくコメディタッチで描かれているので、わりとだれでもサクサクと読める感じになっていると思います。

科学史についてはあまり知識がないので「ふむふむ」と読みました。現代科学は先人達の努力の上に築かれておりますし、今後の科学技術の発展も科学者達の努力の上に築かれるでしょう。そう思うと科学史という地味な学問(科学史が専門の方、すいません…)にもありがたみを感じるというものです。

科学史を学ぶ機会というのはあまりありませんし、あっても真面目に聞いている人は少数派でしょう。「決してマネしないでください。」は、そういうところを意識してかしないでか、コメディタッチで面白く読ませる作品になっており、科学史の入り口としては非常にとっつきやすいと思います。

「決してマネしないでください。」のもうひとつのテーマは科学実験ですが、こちらもギャグ・コメディ要素が満載です。理科系の方なら楽しめると思いますし、理科系に興味がない方に興味を持ってもらうのにも良い作品だと思います。

シェアしてもらえるとうれしいです。゚(´っωc`)゚。